ていこの本のタイトル見て、本当に人生変わるのかな?って疑いませんか?
以前の私は夫においしくご飯を食べてほしい、ずっと健康でいてほしい、私の料理を楽しみでいてほしい、と願い、栄養を考えて毎日毎日ネットでレシピを探して、探すことに疲れ果ていました。
プレッシャーでした。
それがこの本のおかげでもっと気軽に楽しく料理できるようになったのです。
1日3食作る料理だから、料理が苦痛だったらこの先の辛いですよね。だから簡単に作れて味が約束されているインスタントに逃げたくなる、以前の私はそうでした。
でも今の私は、毎回の料理が楽しいと思えます。
こんな風に変われる魔法みたいな本「ダメ女たちの人生を変えた奇跡の料理教室」を、この記事でご紹介します。
目次
本「ダメ女たちの人生を変えた奇跡の料理教室」毎日の料理が楽になる本
この本を手にとったキッカケ
夫においしくご飯を食べてほしい、ずっと健康でいてほしい、私の料理を楽しみでいてほしい、と願い、栄養を考えて毎日毎日ネットでレシピを探して、探すことに疲れて、毎食の料理がプレッシャーだった時に、Kindle検索のオススメでこの本に出会いました。
著者の紹介
著者キャスリーン・フリンは37歳でフランスの名門料理学校「ル・コルドン・ブルー」を卒業し、現在は米国でライター・料理講師など様々な場で活躍をしています。
この「ダメ女たちの人生を変えた奇跡の料理教室」は彼女が「ル・コルドン・ブルー」を卒業したあとに出会った女性とそれをきっかけに始めた料理教室の実際体験をまとめたもので、米国でベスト・フィクション賞も受賞した話題作です。(原書『THE KITCHEN COUNTER COOKING SCHOOL』)
本の概要
主人公である著者のキャスリーン・フリンが料理教室を開催するストーリーです。
生徒は10人で文字通り十人十色、それぞれ料理・食生活に対する問題や困難を抱えている人たち。
この生徒たちが10回の料理教室で基本的な料理を学ぶと同時に、食の安全や、食と健康、食とはという、生きる上で大切なことを学んでいくのです。
生徒たちは料理するという行動に対して何かしら尻込みしていた人ですが、食を身近に感じ、実際に体験し、料理することの大切さ、簡単さを知ってすこしずつ行動が変化していきます。
また、毎回のレッスンで包丁の使い方、ソテーの仕方、野菜の調理方法、ドレッシングの作り方、チキンの調理法、スープの作り方など毎回学んで生きます。
包丁一つにしても使い勝手のよい包丁や持ち方、手入れの方法、またスープの作り方も紹介されていてるのですが、あたかも自分が料理教室にいてレシピを聞いているかのように描かれていてイメージがしやすく、料理本のようです。
この本をオススメする人
毎日料理をすることが億劫になっている人、料理は難しいと思っている人、大切な誰かに料理を作ることにちゃんと作れるか不安で気が重くなっている人に読んでほしい一冊です。
感想
ストーリーの中で生徒のひとりが
レシピの中で何が大事で、何を除外していいのか理解できないんです。
と言いました。それにすごく共感したのです。
レシピ通りに作らなくちゃ美味しい料理ができないと思い込んでいたので、家にある食材でできるレシピを探すことに疲れ、実際に料理をする頃には疲れて楽しく料理ができない状態だした。それにプレッシャーを感じていたのです。
でもこの本を読んで、肩の力がすっと抜けて、楽しむことを諦める必要なんてないんだと気づけました。
印象に残った内容紹介
にわとりが鶏肉になるまで
鶏肉を使ったレッスンではニワトリがどうやって育てられているかを体験を語り合いながら学びます。
大量に売ろうとする企業は鶏を無理やり太らせ、重さを重くして高く売るためにニワトリに水分を注入することが実際あるそうです。それに対してオーガニックの鶏肉は抗生物質の注射をせず、放し飼いでのびのび育つそうです。レッスンでは、安い鶏肉からオーガニックの鶏まで買い集め味の違いを実際に比較し学びます。
食品についての事実を知ると読んでいてゾッとします。
しかし、日本でオーガニックの鶏肉を毎回購入するのは割高で難しいですよね。それでも事実を”知る”ってだけで食材選びに対する意識が変わると思います。パッケージの後ろを見て、少しでも人工添加物が少ないものをチョイスするとか、安心できる国産肉を買うとか、そういった少しの変化をやろうと思えるのがこの本です。
インスタント食品のメリットとデメリット
インスタント食品は時間に追われている人にとっては手順を省略し時間を短縮することのできる便利な食品ですよね。
しかし、インスタントに頼っているとどうしても食事=栄養ということが忘れがちになるのです。
そして長い年月をかけてインスタント食品ばかりを食べ続けることで太って生活習慣病になったり、身体の不調を覚え健康を崩します。
レッスンでは毎回、様々な食品のパッケージの裏側をみて食品が何でできているのかと確認します。
みなさんはパッケージの裏側の表記を見たことありますか?
気にはなっても、インスタント食品が常に身近にある生活をしていると、人工添加物とか保存料とかそういった言葉にも慣れてしまい気に留めることさえもなくなってしまいませんか? 私はそうでした。
インスタントのパルメザンパスタ
ゼロから自分で作る場合、使う食材はパスタ、パルメザンチーズ、オリーブオイルと塩だけです。
それをインスタントにすると27種類の材料が含まれるのだそうです。
多くは化学薬品である。これらすべての材料の口当たりをよくするため、多くのコーンとグルタミン酸ナトリウム、部分水素化油脂が添付されている。
と著者は言います。
消費者に、パスタを茹でてオリーブオイルを回しかけ、チーズをすり下ろす行為よりも、消費者の調理知識ははるかに足りないと思いこませるのだ。
これが何十年にもおよぶ匠なマーケティング戦略なのだと著者は語ります。
目からウロコがでる思いと同時に腹に落ちる思いでした。