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アフリカ旅行前に読むべき本「アフリカ資本主義最後のフロンティア」

アフリカ資本主義最後のフロンティア

この記事はアフリカを訪れる際どんな本を読んだら充実した訪問になるか、移動の飛行機で何を読もうかな?と探している人に是非オススメする一冊「アフリカ資本主義最後のフロンティア」をご紹介します。

1960年アフリカ各国が独立し、アフリカは希望で満ちたものの、実際は紛争、内戦、貧困、HIVなど過酷な歴史をたどっています。そんな中で現地の人が今日の生活、明日の未来を得るために懸命に生きている様子も描かれています

この本を読んでアフリカを訪れると、各国の歴史と2010年時点、そして現在と時系列で比較して理解できるので、いろいろな観点からその国を見ることができます。

それらが旅や訪問をさらに充実し面白みが増すものになること間違いなし。ぜひこの本を読んでからアフリカを訪問してみてください。

アフリカ旅行前に読むべき本「アフリカ資本主義最後のフロンティア」

この本を手にとったきっかけ

この本はアフリカについてもっと知りたいという単なる興味心でたまたま手にとった本でした。

読み終わり、ただただ取材の質の高さに感服しました。

何がすごいかというと、彼らの取材は一般の人ではなかなか踏み込めないようなディープな現場まで足を運び、じっくりとその場の様子を取材しているのです。そしてこの本はその臨場感あふれる様子が克明に書かれています。

この本をオススメする人

これからエチオピア、ウガンダ、ケニア、ルワンダ、タンザニア、ザンビア、ジンバブエ、ボツワナ、南アフリカのどれかを訪れる人にオススメします。

この本は2010年に取材され2011年に刊行された本です。上記各国の歴史と2010年時点での現地の様子を比べ、国がどのように変化し、現在の様子を歴史と紐づけながら考察し、これからどのように国が発展していくのか書かれています。

そして、これからアフリカを訪れようとするときに、この本がさらに2010年との比較対象になり、どのように変化したか考察しながら訪れることができるのです。街の雰囲気、建物、現地人の表情などささいなことが目にとまり、町を歩くだけでアフリカ訪問が楽しくなります。

概要

NHK取材班が2010年にアフリカンドリームというシリーズを放送するために1年間にわたりアフリカを取材した中で現場で得た新鮮な事実を描いた一冊です。

外国人では行けないような現地人の住むエリアから危険なエリアまでディープな場所まで赴き、現地の人と関わり、得た実態を鮮明に書いています

以下では2つの国について書かれていることを一部紹介します。

内容を一部紹介

ルワンダ:「悲劇の国」が「奇跡の国」に

・・・なんだか苦しい。息が詰まる。この圧迫感は一体何だろう。

著者が初めに受けたルワンダに対する印象です。

私はルワンダに1年住んでいるのでわかるのですが、この感覚はルワンダを訪れた人でないを決して共感できない。この鮮明な感覚をなぜそう感じたのか、取材を通して明らかにしていく様子が書かれています。

また現在ではすっかりルワンダのシンボルの一つになっている「キガリシティータワー」が2010年当時は建設中だった様子が書かれており、そこの現場で働いていたルワンダ人の目つきや表情の冷たさ何か奥にひそんでいる印象も描かれています。そして、その印象を与える彼らのその背景、その原因についてタブーとされている民族の話に踏み込んで取材を行っています。
それは、1994年のルワンダ大虐殺とその前後の民族の歪み合い。

2018年現在でもツチ・フツに関する民族の話は人前では決してしないくらいセンシティブなことで2010年でもその現場は変わらなかったと思われます。

それをたった2週間の取材で大虐殺から16年経ても続いている民族のいがみ合いについて生の情報を得たことは本当に驚きました。

一方で、1994年の後、キガリの発展を支えたディアスポラについても紹介されています。キガリシティータワーなど数々の建設を手がける不動産王であるルワンダ人「ハタリさん」もディアスポラの一人。ルワンダに戻る前は、中古車販売の経営を勉強するため大阪で仕業を積んでいた過去があることが紹介されています。

彼はサブサハラで最初のマリオットホテルの建設も手がけたのですが、2010年当時はまだ起工式の段階。
2018年ではルワンダの中でもトップクラスのホテルとして人気ある洗練されたホテルとなっています。

そんな歴史をしってマリオットホテルを訪れると何も知らないで滞在するのとではまた感慨深い気持ちになります。

南アフリカ;「格差」を経済成長のドライブにする

取材当時、2010年、南アフリカはワールドカップを開催した年です。経済が急激に発展している時期であり、その経済発展を支えたジンバブエからの移民について紹介しています。

南アフリカ取材の前にジンバブエを訪ね、現地の人の生活苦を取材し、隣国南アフリカに命がけで出稼ぎする様子も1家族を追って取材を続けていました。

隣国での経済格差や複雑に絡み合って生み出された移民と低賃金労働、南アフリカの発展とその裏にひそむスラムの人々の様子が鮮明に書かれています。2018年現在でも転々とバラックの家屋の集落は見ますし、ヨハネスブルクも以前として危ない都市と言われていますが、それを作り出した背景を理解すると、南アフリカの旅行もまた違った視点で見ることができるでしょう。

 

ABOUT ME
Chisato823
千里(Chisato) ルワンダ在住、助産師。 ビジネスで女性支援をするためAfricanDaisyを設立 元青年海外協力隊(27-3/ラオス) バツイチ再婚、遠距離恋愛も経験済み。 アフリカ旅情報やルワンダ女性のこと、書評や日常など書いています。